白血病闘病記
leukemia Fight against illness
白血病闘病記 養生記 病を越えて
2010年 1月〜
1月 5日 火曜日
晴天が続いた関東地方。穏やかな正月でした。昨日用事があり夜の首都高速を走ったおり、東京の夜景が懐かしく、そして美しく感じました。空気が澄んでいたせいでしょうか。今年の4月で最初の発症から丸4年が経とうとしています。その4年の内合計19ヶ月、つまり1年と7ヶ月は病院にいたことになります。4年の内約半分近くは入院治療に費やしたわけです。昨年は体力、免疫力の回復に努めました。退院後、仕事についても正直悩みました。元々不安定なフリーの身では病は大打撃です。別の仕事を探そうか考えたことも当然ですがありました。しかし、映像への思いは断ちがたく現在に至っています。なかなかスピード全開とはいきませんが、マイペースで前進していこうと思います。
1月20日 水曜日
月曜日、2ヶ月振りの検査。今回も無事にクリアできたようだ。若干高めの数値もあるが、基準値からわずかので心配には及ばないようだ。皮膚科にも寄り、薬を処方してもらう。こちらは寒さのせいかあまり良くない。皮膚(特に顔と手がアカギレのような症状)。ついでに唇の端も切れてきていてヘルペスではないかとのことで薬を処方していただいた。口をある程度開けると痛いので、食事の時に少々辛い。どれもこれも免疫力の為せる技か。翌日の火曜日は新型インフルエンザの予防接種。基礎疾患患者として接種対象になっているからだ。細かいところでは少々問題はあるが、自身が気にしなければ特に不自由も感じない。昨年母が骨折で入院し現在も入院中。来週今の病院に居られる期限が来るので、介護老人保健施設へ移す手続きに追われている。医療保険から介護保険へ変更になるので薬の事であっち行ったりこっち行ったり。病院を3つも受診していたのでこうなる。病院はできるだけ一カ所にまとめた方がいいと痛感している。
白血病闘病記 2010年 3月
3月18日 木曜日
15日に検診。血液的には問題なし。皮膚の疾患は相変わらず。やっと春らしくなってきた。このところカメラ用の道具を手作りしている。そろそろ本格的な復帰宣言をしようとタイミングを測っているところだ。
白血病闘病記 2010年 4月
4月17日 土曜日
「春らしくなってきた」と書いたのに今日は季節はずれの雪。東京では41年ぶりに最も遅い降雪日の記録に並んだそうだ。
先日、10年近く使い続けていたMac(Power Mac G4 MDD)がとうとう壊れてしまった。マザーボードの不具合らしく、まったく起動すらしなくなってしまった。Winマシンもあるのだが、メインで使用していたマシンだったのでやむなくオークションで壊れたマシンより一つだけグレードの上がったパソコン(Power Mac G5)を落札、今こうして全データも含め復活できた。前機は「爆音」マシンとして有名だったのだが、今のマシンが嘘のように静かだ。体調に関しては可もなく不可もなくといったところだろうか。実は今年に入ってから左顔面に軽いマヒが出始めていたのだがここ一週間程でほとんど気にならないレベルまで落ちついてきた。
白血病闘病記 2010年 5月
5月17日 月曜日
定期検診。今回もクリアできた。皮膚科にも行く。肌のトラブルは相変わらずである。このところテスト撮影等で外にいる事が多く、紫外線にも弱くなっているようだ。顔面のマヒはある日フッとなくなってしまった。なんだったのだろうか・・・仕事への復帰宣言は6月下旬にと今は考えている。
白血病闘病記 2010年 7月
7月26日 月曜日
定期検診。今回で移植から2年が経過したことになる。ほとんどの再発が2年以内に起こる確率が高いと退院時に言われていたのだが、これでひとまず第一段階をクリアできたのかなと思う。そのこともあって今まで躊躇していた仕事への復帰宣言をしようと思う。不安が完全に無くなった訳ではありませんが、ご心配をおかけし続けた皆様にはあたらめてお礼を申し上げたい。ありがとうございました。先日、炎天下に仕事をしていて熱中症になりかけた。足下がふらつき始めた時には少々危険を感じた。幸い水分を補給し、濡れタオルで首筋を冷やしたお陰か何とか無事だった。
白血病闘病記 2010年 9月
9月30日 木曜日
27日に定期検診。今回も無事クリア。皮膚関係のトラブルは相変わらずだが、皮膚科で薬を処方してもらっている。この闘病記も始めてから4年が経過した。まだ暫くは経過観察が必要だし、完治したと言える訳でもない。本当に安心出来る日はまだまだ先の話しである。振り返れば病気で奪われもし失ったものもある、がしかし得たものも沢山ある。入院中、療養中に励ましのメールをいただいた事も数知れず、同じ病気で苦しむ人々からも質問や励ましをいただいたし、逆に励ましあった事もある。そして不安を抱える患者にとっては何よりも「情報」が大切だという事にも気づかさせられた。
さて、この闘病記も今回の記述で一応のピリオドを打とうと思う。
長い間読んでいただいた皆様にあらためて感謝いたします。これを機会に時々当ホームページを御訪問いただければこんなに嬉しいことはありません。病気を包み隠さずに告白したことは決してマイナスではありませんでした。今後また気まぐれで記述することはあるかもしれませんが、これでこの闘病記を一旦終わろうと思います。
本当に本当に皆様ありがとうございました。
白血病闘病記はここで一度終了させましたが、実はその後 脳梗塞 皮膚がん 舌癌 心筋梗塞 に次々と襲われることになります。
2023年追記